京都・栗原邸 5年ぶり一般公開、購入者求む

来る5月27日(土)・28日(日)・6月3日(土)・4日(日)の4日間、一般社団法人リビングヘリテージデザイン(旧住宅遺産トラスト関西)で購入者探しのお手伝いをしている、京都の栗原邸(本野精吾設計/1929年竣工/国・登録有形文化財/DOCOMOMO Japan選定)の一般公開が開催されます。

2018年以来5年ぶりの一般公開となります。5月28日(日)と6月4日(日)にはギャラリー・トークも開催します。入場料は建物の修復や維持のために使わせていただきます。どなたでもご参加いただけます。ぜひお越しください。

栗原邸は、今もまだ購入者を探しています。歴史的文化的価値を継承しながら活用してくださる方を希望します。ご希望の方は、リビングヘリテージデザイン( info@livingheritagedesign.jp )まで、お知らせください。公開当日にも会場で受け付けます。お待ちしています。チラシの写真は、かつての同僚で写真家の市川靖史氏の撮影。チラシのデザインは、かつての同僚で都市史研究者(京都大学准教授)の岩本馨氏によるものです。

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栗原邸 継承のための一般公開
旧鶴巻邸/本野精吾設計/1929年竣工/国・登録有形文化財

この建物は、京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)校長を務めた染色家の鶴巻鶴一の邸宅として1929年に建設されたものです。設計者は同校教授であった建築家・本野精吾(1882-1944)。「中村式鉄筋コンクリート建築」と称される当時最先端の特殊なコンクリートブロック(通称:鎮ブロック)で建てられた、合理性を追求した建築です。一方でウィーン分離派やウィーン工房の影響を思わせる装飾的なデザインも見られ、モダニズムへの移行期に生み出された独自の建物だと言えます。
2007年にはモダニズム建築の保存に関する国際組織DOCOMOMO Japanより優れた日本のモダニズム建築の1つとして選定され、2014年には国の登録有形文化財に登録、2017年には京都市による「京都を彩る建物や庭園」に認定されるなど、近年その文化財的評価が高まっています。
建物は老朽化により傷んでいましたが、2011年度より京都工芸繊維大学大学院の教育プログラムにより、学生とともに修復作業を行ってきました。この建物は、現在、購入者を探しています。建物の歴史的・文化的価値を継承し、長く居住もしくは活用してくださる方を希望しています。
この建物の歴史的・文化財価値や修復の成果を広く知っていただき、よりよい継承を実現するため、所有者の栗原眞純氏のご協力により期間を限定して公開することになりました。多数のご来場をお待ちしております。

公開日:2023年5月27日(土)・28日(日)・6月3日(土)・4日(日)
公開時間:10:00~17:00
ギャラリー・トーク:5月28日(日)・6月4日(日)14:00~15:00
講師:一般社団法人リビングヘリテージデザインのメンバーほか

栗原邸の購入をご検討の方は、リビングヘリテージデザイン(info@livingheritagedesign.jp)まで。一般公開当日も会場で受け付けます。

所在地:京都市山科区御陵大岩17-2
京都市営地下鉄東西線御陵駅下車 2番出入口から北方面へ徒歩約10分
入場料:一般1,000円/学生500円(収益は栗原邸の修復費用に充当)
申込み:不要
備考:駐車場はございませんので、お車での来場はお断りいたします。
   建物および敷地内での飲食、喫煙は禁止いたします。

主催:栗原邸保存研究会/一般社団法人リビングヘリテージデザイン(旧住宅遺産トラスト関西)
後援:一般社団法人DOCOMOMO Japan/国立大学法人京都工芸繊維大学KYOTO Design lab/認定NPO法人古材文化の会

問い合わせ:栗原邸保存研究会/リビングヘリテージデザイン(担当:笠原)
E-mail : kasahara@kit.ac.jp / FAX : (075)724-7250

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